【リハくるコラム5】
肩こりが整体やマッサージで治らない理由と、自費リハで根本から改善する方法
《なぜ整体やマッサージでは肩こりが「その場しのぎ」になりやすいのか?》
近年、デスクワークやスマホの使いすぎによって姿勢が崩れ、慢性的な肩こりを訴える方が増えています。
整体やマッサージで一時的に楽になっても、またすぐに元に戻ってしまう…そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
では、なぜ肩こりは再発してしまうのでしょうか。
その理由は「痛みのある部分だけが原因ではない」ケースが多いからです。
確かに、痛みのある部位をマッサージすると、硬くなった筋肉がほぐれて血流が良くなります。
その結果、一時的には痛みを感じにくい状態になります。
(以前のコラムで例えた「柔らかくなった粘土」の状態です。コラム1を見てみる)
これがマッサージや整体を行った後の状態です。
《肩こりの根本原因は「筋肉」だけではない》
肩こりを根本から改善するには、筋肉を緩めるだけでは不十分です。
マッサージなどで痛みが和らいでも、それは一時的な「対処療法」にすぎません。
多くの場合、原因は「動作のクセ」や「姿勢」、「筋力のバランス」にあります。
痛みのある場所だけにアプローチしても、同じ生活習慣を続ければ再発してしまうのです。
実際に、厚生労働省の慢性疼痛ガイドラインでも、肩こりのような慢性痛の改善には
「運動療法」が有効であると示されています。
(引用:「慢性的な肩こりや肩関節周囲炎に対しては、疼痛緩和だけでなく、筋力バランスと姿勢改善を組み合わせたリハビリテーションが推奨されている。」
— 厚生労働省『整形外科リハビリテーションガイドライン 2022』)

《デスクワークで肩こりが生じる1例》
デスクワークで肩こりが生じのには一体どういうメカニズムが関係しているのでしょうか?
その1例を紹介いたします。
- 文字を読んだりタイピングに集中することで、自然と背中が丸くなる。
- 胸椎と腰椎が後弯し、頭が肩のラインより前に突出する姿勢になる。
- 頭を支えようとして、首や肩の筋肉が過剰に働く。
- 筋肉が疲労し、肩こりが生じる。
- 丸まった胸椎・腰椎は時間が経つと硬くなり、身体にかかる負担が元に戻りにくくなる。
しかし、肩こりの原因は一つではなく、人によってさまざまな要因が絡み合っています。
例えば、デスクワークや姿勢の崩れ、ストレスにより「呼吸が浅くなり」呼吸筋が疲労することで肩こりが生じる場合があります。
また「眼精疲労」によって首や肩の筋肉が硬くなり、その影響で肩こりが起きることもあります。
原因となる筋肉も必ずしも「僧帽筋」だけではありません。
「胸鎖乳突筋」「斜角筋」「大胸筋」「小胸筋」「菱形筋群」「前鋸筋」など、挙げればキリがないほど多くの筋肉が関わっています。
このように、肩こりは姿勢の悪さ・筋力低下・生活習慣・ストレスなど、様々な要因が絡み合って起こるのです。
肩こりを改善しようと思っても、意外と多くの専門知識が必要だということがお分かりいただけたでしょうか?
改善を目指すには、姿勢や身体の使い方の癖を分析できるセラピストのもとで、筋力強化や姿勢改善を含む「運動療法」を行うことが効果的です。
《慢性的な肩こりに対してのセルフケアの考え方》
ネットで検索すると、さまざまな「肩こりセルフケア」が紹介されています。
しかし「肩こり100%改善!肩こり解消セルフケア!」といった方法を試しても、なかなか解消されないことは多いのではないでしょうか。
セルフケアは効果がないわけではありませんが、慢性的な肩こりは「姿勢の崩れ」や「筋力低下」など
複数の要因が絡み合って発生するため、ストレッチだけでは改善が難しい場合があります。
そのため、最も効果的な方法は、「理学療法士のような身体構造に詳しいセラピストのもとで適切な運動療法」を行い
柔軟性や筋力を取り戻した体を維持するために、セルフケアを併用することです。
慢性的に肩こりが続いてつらい場合は、軽視せずに「身体構造に詳しい理学療法士」に一度相談するのが、改善への近道かもしれません。
リハくるでは、慢性的な肩こりに対する専門的なアプローチを行っています。信頼できる治療院を探している方は、気軽にご予約いただき体験してみてください。
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