■ リハくるコラム8 ■
ヘルニア後に腰痛が出やすい原因と、再発を防ぐための改善方法
「ヘルニアの手術・治療をしたのに腰痛が続いている」
「普段の生活で腰に不安があり、再発が怖い」
そんな悩みを持つ方は少なくありません。
今回は、腰痛が出やすくなる原因と、日常生活で取り入れられる改善のヒントをご紹介します。
《ヘルニア後に腰痛が出やすい理由》
- 手術や保存療法で痛みが落ち着いても、腰周囲の筋力や柔軟性の低下は改善されていない
- ヘルニアによる神経症状で体重を支えるための足の筋力が低下している
- 姿勢や体幹の安定性が不十分なまま日常生活を継続している
つまり、ヘルニア自体は落ち着いていても「身体の使い方が改善されていない」
「ヘルニアの原因となった身体の硬さや筋力不足が残っている」ことが腰痛をくり返す要因のひとつになります。
こうした背景から、理学療法士などの専門家によるリハビリで、腰に負担の少ない身体づくりを目指すことが大切だと考えられます。
《間違った改善方法に注意!》
ヘルニアの方に多いのが、
「腰が痛いからなるべく動かさない」
「固くなった腰だけをマッサージで緩める」
といった方法です。
しかし実は、これらは逆に腰痛を悪化させてしまうことがあります。
大切なのは、腰だけをみるのではなく、
- 全身の筋力のバランス
- しびれや感覚の状態
- どの関節が硬いのか
- どこの筋力不足を腰で補っているのか
その上で不足している機能を補うことが、再発予防につながります。
また、発症直後には避けた方がよい動きがあります。
例えば、「腰を強くひねる」、「極端に前かがみになる」などは腰に大きな負担をかけ、症状を悪化させる可能性があります。

残念ながら、腰だけを緩めたり、全身をきちんと評価せずにセルフケアを指導する施術者も存在します。
そういった場合は注意が必要です。
《専門家によるリハビリ・コンディショニング》
理学療法士は、腰の動きや筋肉の働きを詳しく評価し、その人に合わせた運動や姿勢改善の方法を提案できます。
箕面の「リハくる」では、ヘルニア後の腰痛や再発予防に向けて、一人ひとりに合わせたリハビリ・コンディショニングを行っています。
《まとめ》
ヘルニアの治療を終えても腰痛が出やすいのは、身体の使い方や生活習慣に原因があることが多いです。
安静にするのではなく、正しい習慣と専門的なサポートを受けることで、腰痛を出にくい身体づくりが可能になります。
腰の不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。